カナダアマニ協会により発行されたダイアン・モーリス博士の著書「アマニーその健康と栄養ー」の中には、「アマニは少なくとも5000年以上前から古代エジプトなどで料理に使用されていた」とあります。
アマニのルーツの1つ・エジプトでは、かつてアマニを「滋養源」として使っていたこともあり、アマニへの信頼はいまもなお、絶大なんだそうです。
そんなアマニが活用されているのが、エジプトを代表するスパイス「デュカ」。クミン・コリアンダー・ナッツ・塩の4種類を基本に炒って乾燥させ、これを粉状でも、ペースト状でもなく、粗く「つき砕いた」状態にしたものです。この「つき砕く」をエジプト語で「デュカ」と呼びます。
「体調が気になる」「スッキリしたい」という時は、ここにアマニ粒を加えるそうです。アマニ粒には、からだの調子を整える「オメガ3脂肪酸」や食物繊維がたっぷり入っており、この効果をまさに「長い年月をかけて」国民が体感しているためでしょう。
このデュカは、
サラダにかけて、
ピタパンに塗って、
パスタにまぶして……
とまさに自由自在の万能スパイスに。
日本人の味覚にも合うことから「たまごかけご飯」や「とんかつ」といった和系の料理と組み合わせる国内のファンも多数いらっしゃるようです。まさに、美味しさは国境を「つき砕く」ですね。
世界のアマニレシピ
デュカ
- 材料 ( 作り易い分量 )
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- ・ニップン ローストアマニ粒 1/4カップ
- ・ピスタチオ・アーモンド(又はどちらか1種) 各10g
- ・クミンシード 大さじ1/2
- ・フェンネルシード 大さじ1/2
- ・コリアンダーパウダー 小さじ2
- ・塩(海塩がおすすめ) 小さじ1
- ・ニップン アマニ油(又はオリーブオイル) 適量
- ・アエーシ(ピタパン) 適量
- 作り方
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❶フライパンにローストアマニ粒、ピスタチオ、アーモンドを入れ、弱火で乾煎りする。香りが立ったら取り出し、粗熱を取っておく。
❷フライパンにクミンシード、フェンネルシードを入れ、香りが立つまで弱火で乾煎りする。香りが立ったら取り出し、粗熱を取っておく。
❸ミル(すり鉢、ブレンダーでも)に❶、❷を入れ、少し粒が残る程度の粗めに撹拌する。コリアンダーパウダー、塩を加えて混ぜ合わせたらデュカの出来上がり。
❹アマニ油と混ぜ合わせて、アエーシなどのパンにつけて食べる。
※ 密閉できる保存瓶などに入れ、冷蔵庫で約2週間を目安に使い切って下さい。(冷凍目安約1ケ月)
※ その他、サラダやディップのトッピング、酢やオイルと合わせてドレッシングに、和え物や炒め物の調味料等々、様々な料理にお使い頂けます。
- ワンポイントレッスン
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デュカは、エジプトの家庭でとてもポピュラーな調味料。 多種あるシードやナッツ、スパイスの中からお好みのブレンドをベースに塩を混ぜ合わせます。 各々の家庭でオリジナルブレンドを作り置きしていて、様々な料理に使えます。
アマニ粒やナッツは、市販のものはロースト済みが多いですが、ひと手間加えて焦がさないように乾煎りし直すと風味が際立ちます。
クミンなどのスパイスも、シードを粗挽きした方が口にした時の香りも際立ちますが、揃えるのが難しい場合は、 パウダーで代用したり、種類を絞っても大丈夫です。
デュカは、シンプルにアマニ油と合わせて、パンにつけるだけでもとても美味しく頂けますので、是非お試し下さい。